1999年12月07日

地域浄化槽を地下室へ転用可否


相談内容:
購入した土地は74坪で傾斜地のためフラット面は56坪ほどになります。
周囲は石垣にて囲まれています。そもそもこの土地は周辺住宅の浄化槽だったところで6ユニットほどに分かれたコンクリートの水槽が地下に埋まっています。深い槽では8メートルもあります。

土地を買うにあたりこの水槽の一部を比較的広い槽を地下室として利用できないだろうかと斡旋会社に提案したところ、問題ありませんという回答をえたので契約をいたしました。

こちらとして汚水、屎尿が貯水されていたわけですから、臭いや人体への影響が心配でしたが建築会社の提案はコンクリート壁面を洗浄してから防水塗料を吹き付けるそして空間(15〜20センチ)をあけて周囲全体にコンクリートブロックを積み上げ住居スペースを確保するとゆうものです。

この浄化槽は使用しなくなって約6年ほど経っているそうです。コンクリートの強度も一応大丈夫らしいです。地下スペースは50平方メートル、天井高3.5メートル予定してます。建物は在来工法2階建てで基礎は新しく造る基礎と水槽とをミックスする感じです。(水槽のコンクリートは見た感じではとても分厚く丈夫に感じます)

相談したいのは今回のようなイレギュラーな地下室が過去有ることなのか、とんでもないことなのか。又地下室の防水で気をつけることや最新のアイデア、施主側としてのチェック項目。地下室の内装は壁、天井は天然無垢材の松材を全て貼り、床はチーク無垢材(20ミリ)を貼る予定ですが湿気による反りや腐りの予防はどうしたら良いのか。

請負っていただく建築会社は地元の工務店で年間建て売り40〜50棟、注文建築20から30棟の規模です。完全分離発注方式と言うことです。2000年6月完成予定にて現在建築確認申請中です。幅広いアドバイスお願いいたします

1999/12/07#1 TM様 (兵庫県)


回答内容:
水を差すようで恐縮ですが
この浄化槽の衛生的なかつ構造的な裏づけはあるのでしょうか?
汚染度や強度的なことは見た目で判断するものではなく
計算や検証がなけれはそれを立証することはできません。

それが無ければ「確認申請」は許可になりません。
それが「許可」になるとすれば
その部分は隠して申請してはいませんでしょうか?
どこも「大丈夫」ではありません。

また、「完全分離発注」とは請け負い業者が一切の責任を負わないという
ものですので、おそらくあなたは騙されています。
一度役所にあなた自らが出向いてこの話しを確認してください。
役所の見解はおそらく私と同じはずです。

「薮蛇」になるかもしれませんが
キチンと役所にご自身で相談に行かれることが重要です。
従前の地図上でも浄化槽は明らかになっているでしょうから
その上に建物を建てるとなれば役所は監視をするでしょう。

いずれにしろ普通では考えにくい選択をしてしまいました。
建築的な指導(確認申請)はあなたの生命を守るところにも作用しています。酸欠などの事故を未然に防ぐ意味でキチンとご相談ください。

また、ご相談先として
「兵庫県建築士事務所協会」という協会でも建築の無料相談を
行っております。
場所は神戸市だと思いますが、役所よりも事前に
そちらにご相談になってもよろしいかと思います。

そもそも、この土地は周辺より水が集まりやすい地形ではないのですか?
その地域の排水の流末として考えられた場所であるならば
基本的にはそこは低地だと思います。

また、水質の汚染などの問題もあり
市の保健所にて地下水槽コンクリートの汚染状況を
確認して頂いてください。
汚物の浄化槽でしょうから汚染されています。
当然周囲水槽の内壁コンクリートも汚染されているものと思われます。

また、周辺敷地の中でこの土地は共有地ではないのですか?
売買の対象になるのでしょうか?
また、いくら放流の形態が換わったとはいえ
既存の排水はどの部分で止められているのでしょうか?

おそらくそのまま土中に残っていると思います。

周囲集合管の止水不完全部分がどこかに残っていて
水が貯水槽に浸透してくることは無いのでしょうか?十分この当たりを事前検討された方が賢明です。


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posted by 回答者:小杉 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 地下室をつくりたい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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 本回答はあくまでも社会問題化し現在も多発している「詐欺的商法とも受取れる各種営業行為」に対して相談者ならびに一般消費者に警告や注意喚起を促すとともに、消費者の消費経済活動等への学習に寄与することを目的として回答いたしております。今では「リフォーム詐欺」としての社会的事件として浮彫り化、問題視することにまで発展することができ、こうした一相談ページ開設の意義の高さを実感しております。

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