2000年11月01日

防音対策


相談内容:
我が家の子供の足音の騒音で上階から苦情を言われています。最善の解決方法をお伺いしたいと思います。ボイドスラブ工法で、スラブ厚250■、ゴムクッション付き支持ボルト、20■、パーチクルボード、15■フローリングという仕様の分譲マンションに住んでいます。

今は廊下の一部に防音シート(スポンジのような物)とコルクを敷いているのですが、この部分は上階には響かないことが検証されてますので、部屋全体に敷く予定にしてます。ただ、上階に苦情を言われるほどの音が響くことに疑問を感じています。

確かに過敏な方のようではありますが、販売元も含めて検証した際に上にお邪魔して聞いてみましたが、確かに聞こえます。

友人宅はスラブ厚150〜180■、2〜3■のラバー、12■のフローリングという仕様なのですが、そちらの方が響かないような気がします。
直貼りの方が響かないのでしょうか。

また、我が家はリビングの一角に20■程高くなった、8畳分ほどのスペースがあり、その部分の床下は、販売元の回答では、「束柱の下部は根がらみにて固定し、12■ベニヤ板を貼り、15■のカリン無垢フローリング貼りにて施工しております。

束柱の下には遮音性を高めるため防音シートを引きスラブの音が直接響かないようにしています。」とのことですが、この部分は特に響きます。この部分についてはどうすればいいのか、まだ回答は出ていません。前述のようなコルクを敷いても治まらないと思っています。

とにかく、この問題を解決したので、高くなった部分を取り除いて、フラットにすることも考えています。色々と書きましたが、お聞きしたいことは

1.直貼りのほうが効果的でしょうか
2.高くなった部分はコルクで対応できるか
3.もっと良い方法はありますか

ということです。何か良い方法がありましたら、教えて下さい。

2000/11/01#2 SO様 (福岡県)


回答内容:
問題点はボイドスラブでしょう。
ボイドスラブの構造はおわかりでしょうか?

ボイドスラブの実質的コンクリート厚さは6cm程度が
上下に重なっているようなものでその間には
空気が入ったパイプがサンドイッチ状態になったものです。
本来は床の広さが大きいために荷重負担を発揮しつつ
自重を軽くするために開発された構造工法です。

したがって、ご指摘の通り
ボイドスラブ25cmと一般コンクリートスラブ15cmでは
遮音性能は一般コンクリートスラブに軍配上がります。
それだけ比重の重いコンクリートが15cmの厚みになっている分だけ
音は通しにくくなっているのです。

さらにはこのボイドスラブに置き床工法では音は伝播しやすい。
太鼓現象のように片面を振動させた音は反対側の面を自然に
振動させてしまいます。

マンションの空間は大きくて居住性は良いのですが
音の伝播では逆効果となってしまいます。

この音の伝播を遮断することは困難です。
しかしながら吸音することで伝播を抑制することはできます。

方法的には
ご自分の天井裏にロックウール系の吸音材を入れること
階上の床下にロックウール系の吸音材を入れることです。
天井材の石膏質のボードを2重3重に張りつけることも
比重の重い製品で遮音しようとするので有効です。

つまり、ご自宅の床をいじる必要はほとんどないと思います。
が、下階のおうちから苦情があるのならば
こちらも対応しないとなりませんが。

というわけで
ご自身で工事なさる範囲は天井ぐらいということになります。


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posted by 回答者:小杉 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 家づくりの知恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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