2000年11月19日

耐震工事のセールス


相談内容:
チラシ広告により、耐震診断を受け耐震工事の見積もりをしてもらいましたが、価格につき高すぎる気がするとともに、診断内容と提案工事に差があるため工事の決断ができかねております。下記の状況の通りですがご回答戴ければ幸いです。

診断は、無料で●●(●●耐震補強●●のメンバーに実施してもらい、コンピュータ診断をうけました。壁構造等により、危険な状態との診断結果でしたが、提案工事として最優先として勧められたものは、基礎からの柱抜けを防止するための、ホールダウン金物”いのちをまもる”をとりつけるということでした。(この柱抜けについては、コンピュータ診断の項目としては入っていないため、当然診断結果にも現れておりませんし、工事後の効果もわかりません。一般論として良いのはわかりますが)

また、当初の見積もりでは、家の隅4箇所に実施するということで、運搬諸経費、消費税込み(10%)で66万円程度でした。交渉したところ、上記10%分を低減するということで60万円でということになりました。この価格でも高いと思い、安くするように交渉しましたが、今度は、よくよく検討したら、1箇所鉄骨での増築部分がある(納戸を増築してあります)のでその部分は不要だとして3箇所にすれば安くなると提案してきました。

前述のホールダウン金物の効果、1日程度の4箇所の工事での66万円という工事費、高いというと3箇所で良いという業者信頼度等で実施をためらっております。効果、工事費は妥当なのでしょうか?


2000/11/19#1 KH様 (東京都)


回答内容:
一部に鉄骨がある場合はやはり「応力」が偏る傾向にあり
総合的に評価しないと全体で耐震効果が発揮できるとは
言いにくいかと思います。
「適所数カ所にただ金物を入れれば良い」だけでは足りません。

安いからと言って安易に工事契約をしてしまうと無駄な出費をする以上に
逆に応力集中によってこの部分が先に壊れます。

66万円の費用対効果は適切な効果が期待できないので
ほとんど「捨て金」状態でしょう。

本格的にきちんとした耐震補強工事であれば、
セールスのような金物も使用しますが
耐震補強部分周囲も含め骨組みと外装・内装のリフレッシュは必至です。
規模にもよりますが300万円以上はかかりましょう。

そのときは建物全体について耐震補強をするのであって
細部に渡っての構造計画や施工計画などきちんとした資料が出てきます。
(何をどのように補強し、どの部分まで補修しなければならないのか・・・など)

また、外装や内装などの模様替えも兼ねることになりますから
建築設計やインテリアコーディネートなども同時に考慮することになり
耐震補強とは言っても全般的な知恵と工夫が必要になるのです。


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posted by 回答者:小杉 at 00:00| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 耐震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素敵なブログですね。
読ませて頂きありがとうございます。
また来ます。
Posted by こんにちは at 2014年04月09日 09:25
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